わんちゃんに守らせる、3つの約束
しつけはするのは意外と簡単なんです。
それは、わんちゃんにたった3つの事を守らせることなんです。
犬の社会は順位社会です。
犬の先祖である狼の本能をトイプードルも受け継いでいます。わんちゃんは飼い主さんとの生活でもその本能や習性にならって対応してきます。
しつけに最も重要なことは、権勢本能(社会的本能)をコントロールすることなのです。昔から犬は群れをつくって食料調達し、敵から身を守ってきました。群れをつくる動物は、リーダーをつくって統制を計り縦型の順位社会をつくります。群れの仲間と遊んでいても遊びの中で相手の力の強さや自分の実力を試し、群れの中での順位づけをします。飼い主は人間が犬よりも順位が上であることを認識させる必要があります。
愛犬のリーダーになりましょう。
相手がいつもしたでにでると犬は自分が上位だと認識します。愛犬がかわいいからといって愛犬の言いなりばかりになっていると、愛犬はその行動を自分に対する「売り込み行動」(下位者の行動)と認識して、見下した行動に出ます。抱っこのあとソファーから降ろそうとしたらうなるなどの行動は犬がその人を下位者だと思っている証拠です。
飼い主と愛犬が楽しく生活を送るためには犬のリーダーになる必要があります。
犬の危険回避本能を理解しましょう。
犬は周りの半径2m〜3mを「安全エリア」と認識する危険回避本能があります。安全エリアへの侵入者は敵とみなして威嚇して排除しようとします。排除できなければ、自分から立ち去ります。そこで子犬の頃に飼い主が犬の体に触って安心感を与え、犬に自分の周り2m〜3mではなく、飼い主のそばが「安全エリアだ」と印象づける必要があります。
リードの長さは1.2m〜1.6mなのでこれに人間の手の長さを足した範囲を安全エリアと認識させます。犬をリードでつなぐという事は、犬を飼い主のそばへ強制的に固定しているということです。飼い主のそばが安全エリアだと理解していないと、ドッグランなどではしたときに安全エリアを求めて逃げてしまい、飼い主が呼んでも戻ってきません。
犬を捕まえてはいけません。
「おやつを見せるとこっちに来るけど食べ終わったらすぐにどこかへ行ってしまう」という犬は飼い主のそばが安全エリアだと理解していません。最もやってはいけない事は、呼んでも来ない犬を飼い主が捕まえに行くことです。犬はせっかく安全エリアにいたのに、危険エリアからやってきた飼い主に拘束されたと思ってしまいます。これでは犬をつかまえても離せば逃げてしまいますし、ますます呼んでも来ない犬になってしまいます。
あなたがリーダーであると犬に認識させるためには、リーダーである飼い主のそばが安全エリアだと教えなければいけません。
あなたがリーダーになるために犬に守らせる約束はたった3つだけです。
それは、
飼い主さんにはわんちゃんの体を自由に触らせましょう。
飼い主さんが呼んだら、すぐに飼い主さんの元に来ましょう。
飼い主さんの「マテ」の命令でしっかり待ちましょう。
以上の3つです。